top of page

プライバシーと開放感


太陽が少しずつ高くなり、

桜も芽吹きはじめました。


春はもうすぐそこですね。


さて今日は、

僕がずっと家づくりで考え続けてきた


「プライバシーと開放感」


について。



僕は、緑地沿いの

のんびりした環境の家で育ちました。


外からの人目はほとんどなく、

カーテンを開けて、

春の日差しをたっぷり取り込みながら

過ごしてきました。


その感覚が、

今でもどこかに残っています。


大人になってから、

大阪の都会のマンションで

一人暮らしをしました。


窓の外にはすぐ人の気配。

カーテンは閉めっぱなし。

車の大きな音も気になる。

思ったより光も入らない。


設備は整っていて、

見た目もきれいな住まいでしたが、

プライバシーのなさと、

それによって生まれる閉塞感に

どうしても慣れず、

結局、引っ越すことになりました。



この経験から、住まいには


「開放感」と「プライバシー」


この相反する二つの要素を

両立させることが大切だと

強く感じるようになりました。



この2つを両立させる方法として、

中庭という選択はとても有効です。


外からの視線を遮りながら、

内部にはしっかりとした開放感をつくることができる。


ただ、

中庭はつくれば良いものではありません。


風の抜け方。

光の入り方。

視線の方向性。

湿気対策。


そして、

どう囲み、どう開くか。


それらを総合的に考えてはじめて、

中庭は気持ちのいい空間になります。


大切なのは、

形ではなく関係性。


どこを閉じて、

どこを開くか。


そのバランスが、

暮らしの質を大きく左右します。


幼いころに感じていたように、

風景を家に取り込み、

風景とともに時間を過ごす。


そんな住まいを、

これからもつくっていきたいと思っています。

コメント


bottom of page