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傾斜した２つの道路に挟まれるようにしてこの敷地はあります。
傾斜地には擁壁がつきもの。今回の住まいも既存擁壁と向き合うところから設計がスタートしました。

まず、既存擁壁の改修は大きなコストがかかります。
なるべく擁壁に手を加えないよう、建物の配置を何度も検討し、最大４台の車を駐車したいというご要望に応えました。

そうやってできたすまいは一見外部からは暗そうな印象ですが、中庭と吹抜のある、開放感のある内部空間が広がっていて、
今回もプライバシーを守りながらカーテンのいらない生活を目指しています。
また高い断熱性により、この大きな空間も快適に暮らせるように性能面も確保された長期優良住宅です。
仕上材も中庭から入る光が印象的になるように、クライアントと一緒に慎重に選定し落ち着いた空間になったと思います。

機能や性能とデザインをバランスさせることを大切にしたすまいです。
ぜひ永く愛でていただければと思います。

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