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HILL HOUSE
2010

高台にある閑静な住宅街に建つ住宅です。

眼前に広がる恵まれた景色を生活に取り込むため、1階・2階とも大きな開口部のある

パブリックエリアを設けています。

一方隣家側はプライバシーの干渉を避けるためにトップライトや光庭により光や風を呼び込んでいるため、

総じて開口部には目隠しのためのカーテンやブラインドがほぼ不要で親密な外部環境との接点を

確保しています。

 

内部はダイナミックな景観と対比させるように、白を基調にシンプルにまとめ、

空間の性格や光の表情にあわせて木や左官材、タイル、海外製のクロスなどを部分的に使用し、

シンプルさが単調にならないよう、ディテールを大切にしながら建物としての存在感を華美になることなく表現しています。

 

また、大きな開口部を含めて建物全体は高い断熱性・省エネ性能を有しており、設備配管等の更新性

(将来のEV設置も可)、一部鉄骨梁を用いた木造大スパンへの対応等各種性能の向上を図っています。

構造・規模: 木造、2階建て
設計:向阪一郎
構造:森本建築設計 森本晃生
施工:ハンドハウス建築工房
撮影:冨田英次

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