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Case 牧落の家
都心のマンションで暮らしていたご夫妻が建てた住まいです。
初回のヒアリングで希望されたのは、空間を贅沢に使った玄関にすること、
解放感のあるLDKにすること、そして中庭を設けることでした。
実際に暮らし始めた今、屋根つきの中庭に出ない日はないとのことです。
「建築家は気難しそう」といった先入観
奥様は、ご自身が建築家による注文住宅で育ったこともあり、以前から「建築家と家を建てられたらいいな」と淡い期待を抱いておられました。
一方、ご主人はメンテナンスの安心感や「建築家は気難しそう」という先入観からハウスメーカーを希望。
しかし、会話を重ねるうちに自然と考えが変わり、建築家との家づくりを依頼されました。
初回のヒアリングで希望したのは、空間を贅沢に使った玄関にすること、開放感のあるLDKにすること、そして中庭を設けることでした。
「周囲の視線が気になり、実家のバルコニーを活用できなかった」という経験を持つ奥様は、特に中庭のプライバシーを重視し、気軽に使えるウアウトドアリビングとしての中庭をリスエストされました。
中庭に寄り添うLDK
打合せを経て提案したのは、LDKと玄関が中庭に接するレイアウト。
中庭に寄り添うように配置されたLDKには開口からの光が注ぎ、窓を開けはなてば心地よい風が室内を吹き抜けます。
懸案だった外からの視線は、閉塞感のない白塀で遮断。カーテンいらずの安心感と開放感を両立しました。
抜け感のある天井現しのリビングは、通路から一段低いローリビング。
中庭と同じ60cm角のタイルを床材に使用し、内と外に一体感を持たせています。アクセントウォールのグレーは、色見本帳を片手に向阪が設計した住宅を見学して選んだ奥様こだわりの色。自然なコテムラが素朴な温もりを添えています。